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当学科4年生、岩井玲子さんが19年度千葉大学学長賞受賞

【在学生関連】 掲載日: 2008/03/18
財団法人日本規格協会が創立60周年に際して、標準に対する認識を高め学術的基盤を強化することによって、標準化の基礎インフラの拡大に寄与することを目的に、平成17年6月から10月まで標準化優秀論文を募集した。

岩井玲子さんは学業を続けることと平行して、論文“我が国の国際標準化活動の強化方策−標準化人材育成による活動強化の展望−”を執筆して応募した。応募論文は学生の部で最優秀論文(1篇)として選ばれ、表彰されると同時に、記念講演会で口頭発表した(新聞でも報道)。またこの最優秀論文は雑誌に印刷・公表された。この論文では国際標準化人材育成に関するいくつかの問題点をあげ、その解決法を提案することによって国際標準化活動の強化方策に結びつけることを提言している。提言内容は社会的に高く評価され、経済産業省等の行政施策に多大な影響を与えた。

平成18年度から今日まで、次の事項が確認されている。

1.基本的な問題の幾つかが解決された。
2.教育システムとカリキュラムにつては、自らが教材3篇を執筆・公開、第3者により活用された。
3.専門職の育成については、千葉大学を始めとして東京農工大学、東京工業大学、慶応義塾大学、早稲田大学、大阪工業大学等での授業が相互に連携されるようになり、平成20年度には東京理科大学でも実施の見込みである。
4.資格制度については、我が国に資格試験制度を導入する動き(経済産業省産業技術環境局長談話)となった。平成20年度当初に詳細が決まる。

このように、岩井玲子さんの論文は経済産業省の国費プロジェクトなど我が国の標準化施策に多大な影響を与え、学科の開講科目“インターンシップ”と連携してその後も引き続き自己の提言の実現に向けた活動をした。

これに加えて、工学部で技術補佐員として教員との共同発明“映像と音声のずれ時間を、高精度かつ簡便に計測する方法および計測装置”について、千葉大学知財の権利化(特許第4065961号)に結び付けた。関連して、(社)日本発明協会の特許流通アソシエートの資格を得ている。今後、千葉大学特許の流通での活動が期待される。

以上の理由から、岩井玲子さんは平成19年度千葉大学学生の課外活動等で、平成20年3月24日に挙行された卒業式において学生の模範となる優秀な成績を収めたとして学長表彰された。
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